物質科学分析機器共用システムPAIMS

物質・材料の研究に必要不可欠な先端研究機器の共用・保守管理をサポートする分析機器共用システム

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特徴

物質理工学院・理学院化学系より先端研究基盤共用促進事業に申請し、H30年度から採択されて開始した本分析機器共用システムでは、大岡山、すずかけ台両キャンパスに広く設置されている装置群を一元的に保守管理し、先進的な研究開発を進めている本学の物質・材料の研究者がさまざまな最先端研究機器を利用できるようサポートしています。登録されている装置は、種類・特徴に応じてA~Gの7群に分類され、現在50台を超える大型研究機器が登録されています。また共用専用に新規装置の導入も進めています。これらの装置群の利用、保守整備を一括して行い、常に最良の環境で装置の利用ができるようにしています。装置の利用は専用のWebシステムを通して予約申請することができ、新規の利用に対する技術相談、トレーニングをサポートする体制ができあがっています。本学には、物質、材料に関する研究を行っている研究グループが数多く所属し、さまざまな世界トップクラスの研究が行われています。常に最先端の評価解析が行える環境・機会を提供するため、講習会の開催なども定期的に開催し、研究者を支える体制を整えています。

期待される効果と今後の取り組み

物質・材料の研究では実にさまざまな評価装置を使用しますが、それらには高分解能、高精細な分析精度が常に求められ、年間を通じで安定的に稼働していることが望まれます。特に大型装置においては、定期的なメインテナンスに加えて故障対応など即応性が求められることが多く、その対応に対して装置管理者には多くの負荷がかかります。本共用システムには、どのような設備が共用として利用可能であるかを俯瞰できるとともに、利用開始にかかる登録やトレーニング(講習)、またその後の利用申請まで、利用者側の利便性を高めて研究に必要な測定評価に至るまでの敷居を低くするとともに、装置の利用状況の把握、利用の管理など管理者側の情報収集を容易にして管理者側の負担を軽減するWebシステムを運用し、それをサポートするスタッフを備えています。これにより利用者登録や利用料金の徴収など事務作業を簡素化するとともに、トレーニングのサポートなど管理者支援をすることができます。また、物質理工学院事務との強い連携により、メインテナンス、故障対応など速やかに手続きが進められ、正常で安定した装置の稼働状態の維持をサポートします。今後は短期的だけでなく中・長期的保守維持計画さらには装置の更新や新規導入など最先端研究のための基盤の整備を進めていく予定です。学内に広く共用機会を提供し、世界をリードする本学の物質・材料のフロンティア研究の一層の発展に役立つシステムとなるよう体制を構築していきます。

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